来週に控えた法事に先立ち、リンクにはお留守番をお願いして実家とお墓の掃除に帰ってきました。
弟がお星さまになってしまったあの日からふるさとの景色は変わってしまったけど、弟のお墓から見る景色はその変化をあまり感じないくらいのどかな風景です。
いつもわたしの周りをくるくる周り「おねえ!」と呼んでくれた弟。
あんまり言葉数は多くなかったけど、ここっていうときの弟は本当に頼もしく。ずっと一緒にいられると思っていた。そりゃ結婚したり家族が増えたりして一緒に暮らしていることはなかったにしても、年に数回、お盆や正月は当たり前のように兄弟でワイワイできると思っていた。
あんな形で別れが来るなんて思ってもいなくて、夫に「なんであの子はわたしより先に逝ってしまわなあかんかったんかな…」と何度も聞いていたらしいです。
「こんなところに押し込めんといてや!かわいそうやんか!」と棺に入れるのを最後まで抵抗していたと後から夫に聞きましたが全く覚えていない。
覚えているのは、危篤だと聞いて病院に向かっているとき、それまで早くいかなくちゃ!って一人焦っていたけど、途中で「あ、今逝った」って思ったこと。すぐに時間を見たこと。急ぐと危ないって弟の声がしたような気がしたこと。それだけ。
遺された姉弟4人でお墓の掃除をしながら弟の話をする。
昔よりは笑いながら話せるようになってきたのが寂しいような気もする。でも、みんな元気だと弟の墓前で手を合わせることができたことが何よりだと思う。
夫が4人揃ってるのを見て「やっぱりあんたはお姉ちゃんやな」と嬉しそうに言うから「いつもお姉ちゃんやん」というと、「そんなことないで、やっぱり。ここに来るとやっぱりお姉ちゃんに戻るで。嫁でも母ちゃんでもない、お姉ちゃんに戻る。たまには連れて帰らんとあかんな、あんたがそれを忘れてしまうで」と言われた。
そっか、わたしも誰かの子どもで、誰かの姉なんだ。
来週の法事が滞りなく終わりますように。
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